『生・性・姓って?一緒に考えてみよう!』
令和元年6月22日(土)19:00-21:00 祝吉地区公民館
【講師】熊谷 良子 氏(カウンセラー)
【プロフィール】熊谷良子(くまがい りょうこ)
宮崎市在住。保育士、カウンセラーを経て、現在はフリーランスで認定こども園や子育て支援の分野で講演、研修などの活動をしています。心理学、人間科学、福祉経営学を学び、「乳幼児の発達と青年期の意識構造」「子ども時代の家族関係と対人関係形成の関連」 をライフワークとしています。
毎年、ポン太学習会に熊谷良子先生にお越しいただいておりますが、皆さん、毎回、良子先生のお話を楽しみにされています。
今回は「生・姓・性」について。なかなか家族、特に子どもとは話題にしない?できない?内容ですが、私達大人もどれくらい深く考えた事があるのか?今回の参加者の年齢層は幅広く、数名の中学生~大学生も参加もあり、積極的に意見も発表してくれましたっ!偶然隣の席に座った方同士での話し合いもあり、年齢関係なく一緒に考えていけるって良いですね。
熊谷良子先生、いつも奥深く自分というものを考えるきっかけをくださることに感謝しております。参加された皆様の感想も素晴らしいです。今回もありがとうございました。
下記に参加された方の感想を掲載いたします。
・性についての話を聞いて学んだことは、SEXだけでなく、自分を守るためでもあり、人間関係や同性や異性のコミュニケーションを取ることが大事だったりするんだなと私はそう思いました。
・生・性・姓って質問されても明確な返答ってないんだなぁーと思いました。
・何事についても、自分・相手や周りの人との関わりを、相手を思いやる心の余裕が大切だと思いました。
・もし子どもに性について質問されても返答は出来ないのは、講演会前も後も変わりませんが、一緒に話をすること(聞くこと)はできそうです。
・職場では「男だから」「女だから」のような共通の認識がまだ根強く残っているような気がして、口こそ出さないけど態度で示すような感じがあり、その中で、自分も加害者でもあり被害者でもあり。本日の講演を聞いて、改めて生・性・姓のことを考えてLGBTのことも考えて、自分の言葉で職場の朝礼のスピーチで発信していこうと思いました。そして、アライであることのスッテカーを自分の身の回りに貼っていこうと思いました。 PS,アドラーの心理学は私も良く読んでいます。大変共感できます。選択の科学や森ようこさんの本も読んでみますね。
・テレビや映画の世界と思っていました。ある意味…。保健師とか市役所とかにセクシュアルのマークがあることも知りませんでした。でも、私にはアライのスッテカーを貼る勇気がありました。なぜなら現場の者として受け入れられました。生・性・姓とても考えました。いろいろありますが…!いずれもそんなことと向き合うことをせず、目を背けてきたことや、やはり自分自身の考えや生活してきた家の親の考え方にあると思う。どこかに罪悪感があるように思いました。初めて聞いた話でしたので…。★本当のハンディキャップと言えるのは「打ちのめされた心」今日の講演はこれです。ありがとうございました。
・「生・性・姓」どのような話なのだろうかと思って参加した。この3つが切っても切り離せないものであることが納得できた。今まできちんと?意識して?考えた事がなかったので、これからは多面的に物事をとらえていきたいと思った。問いを持つこと、自分との関係が一番難しいと凄く納得できました。
・生・性・姓のテーマに関しては、今までなかなか深く考える機会もなかったですし、する機会もないので、新しくそういう考え方もあるなぁ~と気付けたことがありました。性交とマスターベーションの違いの話では、凄く“なるほど”となりました。よく問題になる卑猥な写真を送って、みたいなものが何でダメかと言われると、ダメなのは分かるけどよく考えてなかったぁーと思いました。また皆で考える会にしたいです。
・少数派はカミングアウト…について、少数派でも社会の一員として沢山の方の理解が得られるといいなぁと思いました。沢山感じたことはありますが、うまく書けません。ありがとうございました。
・性について子どもと話をする事の難しさ、自分が受けていないので、どう説明して良いのか。SEXとは体のコミュニケーション。性交とマスターベーションの違い。子ども達の問いに答えられる、一緒に考えられる大人でありたいと思います。
・常々、共生社会について考えています。多様性を認める社会作りに、自分がどのように関わることができるかを考えていきたいと思っています。先生の話された“相手の世界を認めることは、出会いに繋がる”という言葉がとても印象に残っています。一般論や固定観念に捉われて見えにくかったり見えなかったり、気付かなかったことが今まで沢山あったのではないかと思います。生に対しても、性に対しても、姓に対しても、一度自分の価値観から離れて見てみることも大切であると感じました。とても有意義な講話でした。
・生と性と姓、多様な生き方が認められる社会、相手を大切にする姿勢を育むことの大切さを学びました。高校生の悩み、一人一人見えていない背景も考えながら接していかなければならないと思いました。「唯一 本当のハンディキャップと言えるのは打ちのめされた心」という言葉が印象に残りました。打ちのめされた人の傍に寄り添えるように、また自分が人を打ちのめす存在にならないようにしたいです。
・夕方のニュースでパートナーシップ宣言したカップルを見たばかりで、とても予習してきた感じがあり嬉しかったです。高校生の性交は許されるのか?を子ども達と話したら息子は「許される」、娘は「許されない」と言っていて、堂々「相手が嫌がることはしない。自分が嫌なことをされないように」と話しているのになぁ~と、話し合う事、理解してもらう事の難しさを感じてしまいました。
・「権利は天から降ってこない」自分と向き合う、一番難しくてしてこなかった事。自分の中の偏見。生きる辛さも楽しさも、自分の生き方で考え方で変えられる。自分らしく生きよう!!人生これからだぁー 人と比べる事をやめよう。
・本日はとても勉強になりました。子どもと性についての話をしないと日々考えていましたが、逃げていたところがありました。個の講演をきっかけに子どもの話を聞きながら意見を聞き、理解し、導いていこうと思います。ありがとうございました。
・熊谷さんに会えるのを楽しみにしていました。講演会を聞いて、自分自身の生き方を考える事。子どもにどう向き合っていくか、自分に向き合い続け、学びながら生きていくことを選択していきたいと再認識しました。充実した時間をありがとうございました。
・職場の方に誘われて参加させていただきました。私自身が父親から「女性は〇〇であるべき」、例えば「女性は結婚して子供を産んだら本当の人間になれる」と強く言われ続けてきて、不快な思いをずっと抱いていました。「どうして女だから子どもを産み育てなければならないのか?」。人として女も男も同じように子育てしたり、考えを述べたらいけないのだろうかとずっと父と関りを持つことが嫌でした。今日の話を聞き、私は私らしく考えを述べたり、男性に従う必要はなく、一緒に考える事の出来る友人、主人に出会えて本当に恵まれていたなぁと感じました。保育・子育て支援に関わる仕事でも子どもだけの支援ではなく、今は親支援も重要になってきているので、「そんなに頑張らなくていいんだよ」「頑張っているんだよ」と何でも話せる関係性の築ける保育者になりたいなぁと改めて感じました。私も悩んだり迷う時もありますが、これからも色々な学びを通して成長できるように精進していきたいです。いつか我が子に出会える機会に恵まれたのならば「あなたらしい人生」を応援できる親になれたらいいなぁと感じました。伝え方など凄く勉強になりました。